★楽しいことは当事者意識で
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いつも楽しそうな人がいる一方で、いつも気分がふさぎがちな人もいます。
つらさを感じやすい人というのは、シリアスな問題について自分のこととして、主観的に関わりやすい傾向があるそうです。
また逆に、楽しい出来事に関しては、傍観者として体験してしまう傾向もあると言われます。
この様な傾向があるとすると、その人は楽しかった出来事はあまり実感を持って感じられないし、深刻な問題に関しては自分が密接に関わる問題として感じてしまう訳です。
そうです、もう一方のいつも楽しそうな人には、その逆の傾向が見られるわけです。
ですからつらいと感じる人は、逆のことをすればいいわけですが、習慣というのはなかなか変えるのが難しいものです。
ただ、今やっていることをいきなり変えるのでなく、今まで起きたことを再体験してみるという方法は、比較的やりやすいかも知れません。
つまり、たとえば楽しかった出来事を思い出して、その時のことをリアルに思い出し、楽しさをもう一度経験し直してみるのです。
ところで、いつもつらさを感じる傾向のある人は、楽しい記憶がなかなか思い出せないと感じるかも知れません。
それは前述の様に、傍観者的に体験してしまうのが原因かも。
その人にだけ、楽しいことが起こらず、いやなことばかり起こっているということは考え難いことです。
他の人と同じように楽しいことも起きているのに、それを充分に実感していないために思い出しにくいと考える方が当たっているのではないでしょうか。
ですから、一日を振り返って、楽しかった出来事を思い出してみましょう。
そして、見つかったら、出来るだけそれをリアルに再現してみましょう。
これには、出来るだけ五感を全て動員する方がうまく再現できます。
それが起きたのはどこですか、そこには誰と誰がいましたか、
そこでは何を話しましたか、何を聞いたのでしょう。
そこではどんな香りがして、どんな味がして、何を手に取ってみたでしょうか。
出来るだけリアルに、その場にいた当事者として感じ取ってみます。
楽しさを思い出せたでしょうか?
今度はもう一つのシリアスな問題ととらえていたことに取り組みます。
あなたはそのことで、自分が加害者であったか、被害者であったと考えています。
その役割を変えて、その出来事を傍から見ている第三者として振る舞ってみましょう。
第三者であったなら、あなたはその出来事をどのようにとらえるでしょう。
自分や相手を非難することを保留にして、客観的に見てその起きたことはどの程度の問題だったのでしょうか。
他の人ならどのように扱うだろうと考えられますか。
このように、過去に起きたことを別の立場で振り返ってみることで、徐々に現在起きつつあることへの対応の仕方も、変えられるのだということが見えてくるでしょう。
最初は不自然に感じられても、当事者と傍観者の立場を入れ替えて体験してみるのです。
なぜ自分には楽しいことが、おぼろげにしか残らないのか、
なぜ自分にはつらい問題が降りかかってくるのか、
その答えが見えてくるかも知れません。
つらいことは、客観的に観察して対処しましょう。
そして、楽しいことには、主体的に関わりましょう。
それをしないのは習慣です。誰もあなたにそれを禁止してはいないのですから。
★解釈しなおしてみたら
<https://www.facebook.com/note.php?note_id=226086487471303>
私たちは、過去の様々な経験のなかで、思い出すのも不愉快だったり苦痛だったりする経験や、ひどい場合はトラウマと呼ばれる様な経験を抱えているものです。
ところがこのような体験は、思い出すのもいやなことだから、なかなか本質が見えないままになってしまいます。
そして過去の出来事とは言っても、記憶の中に残っているのは、客観的なその事実そのものだけではなく、かならずその出来事に対する自分の解釈がくっついているものです。
実は、そのことを不愉快な思い出にしている原因の多くは、この「自分の解釈」の方に含まれていると考えられます。
ですから、その過去の思い出を変えたいと思うなら、過去の解釈をそのまま持ち続けるのではなく、いやだと思ってもその出来事と解釈にもう一度取り組んでみるのが早道だと言えます。
簡単には取り組めない様な強烈なものでは無く、少しいやな思い出だけど、それで解決するのならと取り組める様なものから試して見ることをおすすめします。
たとえば、
仕 事のことで上司からだめ出しをされた。こちらの言い分など聞く余地がない、ひどい一方的な言い方だった。何もそこまで言うことはないのに。それにじゃあど うすればいいのかなど一つも説明してくれない。自分なら出来るのか。こんなやり方で、部下が動かせると思っているのだろうか。こんな上司は、どこかに飛ば されてしまえばいいんだ。もう顔もあわせたくないよ!これからも毎日こんな職場で仕事することを考えると耐えられない。もっといい上司のいる職場に行きた い。会社に行くのが憂鬱になってきた。なんでこんな目に遭わなくてはいけないんだ。自分はこの仕事に向いていないのだろうか?
などなど。
あって欲しくはないですが、このような出来事はたまに見かけることではないですか。
そう思えたら、その時あなたは第三者的な見方が出来ていますね。
そういった見方で、この例を考えてみます。
客観的にみて起きたこと
・上司が部下に仕事のできがよくないと批判した。
・批判の仕方は、部下が不快に感じる様なやり方だったようだ。
・もしかすると、上司の指導方法は改善の余地があるかも知れないが、部下の思い過ごしかも知れない。
先ほどの解釈では、後の方になるにつれ、あなたの主観から来る解釈の部分が多くなってきています。そしてこの部分があなたが思い出すのもいやな記憶に作り上げている部分だと言えるわけです。
その時はカチンと来たかも知れませんが、それをいつまでも引きずらせているのは、付属して付いてきた解釈の部分だと言えるでしょう。
案外、根本にあるのは、「お前が先に謝らなければ許さない」といった子供っぽい気持ちだけかも知れません。
本当にどうしようもない上司がいるものかも知れませんが、だとしてもあなたがそれで悩むのはばかげています。
上司を変えてくれないなら仕事をしない、と言い切るほどの行動を起こせるのなら別ですが、一般的には解釈を変えることで解決できることが殆どでしょう。
解釈を変えれば、あなたの上司を見る見方も変わってきます。
上司の方でも、やり方がまずかったと感じているかも知れないのです。
出来事としての現実は変わらないけれど、それがもたらしたあなたの解釈、捉え方というのは、変えていけるものです。
ストレスとして、いつまでも抱えていくかどうかはあなた次第です。
こんなことで悩んでいたのかと笑い飛ばして、どうせならもっといいことにエネルギーを使いましょう。
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自己の心理018:解釈しなおしてみたら001
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