生き方031:水のない河に残された舟で遊ぶ

★水のない河に残された舟で遊ぶ
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水のない河に残された舟で遊ぶ


 

水のなくなった河なのでしょうか。

とり残された舟で楽しそうにしている女の子2人。

まわりには人はいません。

 

一見取り残された風景ですが、取り残されたように感じる基準は、

私たちが流れのある河を当たり前のすみかにしているせいでしょう。

 

大人たちは、常に流れの真っ只中にいようとする。

流れに取り残されるのを恐れているからです。

 

今の流れでなくなった、流行から外れたものは、あまりにも早く忘れ去ろうとします。

そんなことよりも、新しい流れが気にかかるのです。

 

しかし子どもたちは、そんな気がかりなどないように、そこに自分たちの楽しみを見つけました。

はなやかでもなく、舟として機能もしない、人気もない、

私たちが捨ててしまったところにも、ちゃんと楽しみはありましたと言っているようです。

 

この写真を見て何かをおもいだすような気になったのですが、最初それが何かがはっきりわかりませんでした。

なんとなく大人になって忘れてしまった楽しみを、無邪気に見つけ出す子どもたち。

しがらみのない楽しさを思い出させてくれます。

 

私たちが、普段絶えず何かに悩まされているのは、流れにしがみついているから。

『取り残されないように』という思いが、無意識のうちに何よりも強く私たちを動かしています。

 

しかし流れにとどまろうとすることは、同時に悩みの原因をも引き連れているということです。

『取り残されないように』という思いは、依存するものの影響力を絶えず強化しているということです。

 

流れに沿った解決方法を探すこと自体が、無理なやり方なのです。

一方でしがみつきながら、一方で解放されたがっているという、もともと出来ないことをやろうとしています。

 

競争には勝ちたい、だけど争いはやめましょうと言っているのです。

理想の競争方法なら、争いではなくなると言っていることの矛盾に気がつきません。

 

流れの中にいれば、最先端で、華やかで、人気がある、

それが私たちが知らず知らずに追い求めて、その結果依存して離れるのが怖くなってしまったものなのです。

 

やすらぎや、自分を取り戻すことを求めるなら、その依存から離れなければなりません。

依存したまま解決を探しても、答えはいつまでたっても見つかりません。

 

流れのないところで、たとえ一人であっても楽しみを見つけようと思えたとき、

そこには何も問題はなく、完璧に満たされた世界が待っています。

そんな世界は獲得しなければ得られないと思っている人には、永遠にやってこないでしょう。

 

「いまのままでいい」

この言葉は、たいていの人にとっては単なる言葉にすぎません。

これとこれさえあれば今のままでいいというように、必ず条件を用意して依存から脱却する気はないのです。

 

「何も足さなくてもいい」

私たちはいつも何かを獲得し続けないと不安になります。

ストップすれば取り残されて、惨めな敗残者になると恐れているのです。

昨日と何も変わらない自分ではダメという思いが、絶えず私たちを急き立てます。

 

「何も克服しなくてもいい」

何かを克服してこそ幸せが待っているという神話は、私たちの中に染み付いています。

ただそのまんまの自分を、素直に受け入れることができなくなっているのです。

 

ありのままとは、何も必要としないということです。

そのままでいいというと、目くじらを立てて成長がストップしてしまうとがなり立てる人も多いですが、それこそがどっぷりと流れに使ってしまった結果の、恐れに基づいた行動でしかありません。

 

あえて止めようとしなければ、生きている限りじっとしていることなどあり得ないというのに、意識して何かをしなければダメだという思い込みが確信になっているのです。

 

この子どもたちのように、ただとどまっていることなど、かつてはたやすいことだったはずです。

それが出来なくなってしまうのは、成長だと言いながら悩みのもとをせっせとかき集めるからです。

公平な見方をするなら、私たちは悩みたくて悩んでいるのです。

解決したいと口で言っているだけで、今の場所から離れる気はないのです。

 

試しに、いつもないと困ると思っているものをひとつ、今日一日持たないでいてみましょう。

何を感じるでしょう。

不安が起きてきます。

いつもの快適さが少し損なわれるでしょうか。

しかしそれを上回る開放感がやって来ませんか?

それが欲しかったものではないですか?

 

これは必要なはずだからと習慣で手にとっているものなど、所詮必要などないものなのです。

必要なものは、ただ向こうからやってくるはずです。

 

水のない河に残された舟で遊ぶこと、それは今すぐにできます。

何も準備はいりません。

すぐに「何を準備すればいいですか」と聞きたくなるのをやめればいいのです。

 

私はこの風景を思い出すたびに、自分が今どちら側にいるのかを思い起こせるような気がします。




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