人間関係で悩むのが苦手な人、嫌いな人の存在ではないでしょうか?
苦手な人、嫌いな人との対処方法
その裏にある心理(投射という働き)などについての話題を集めました。


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◆なぜ苦手な人がいるの「投影」

 

わたしたちは得意なタイプの人がいる一方で、なぜか苦手と感じてしまう人がいたりしますよね。

 

あるいは、もっと微妙ですが誰かと一緒にいると、その人が何をするわけでもないのに、何か落ち着かなくなったり、イライラを感じだしたりするのです。

 

ところが、あなたの友達から見ると、同じ人が全然苦手じゃなかったり、むしろ気の合う友達でいたりします。

 

そのことから考えると、どうやら問題は相手の人に固有の問題ではないようです。

 

つまり、見る側のあなた自身に原因が潜んでいると考えた方がよさそうですね。

 

これは多くの場合、心理学などで言われる「投影」という心理が関係しています。

 

 

映写機やプロジェクターでスクリーンに映像を映し出すとき、映写機から投射したものがスクリーンに映像として映し出されるのが投影ですね。

 

同じように、わたしたちが自分の心の中にある無意識を他の人に対して「投射」することで、相手の心の中にその投射された心理状態を見ることを「投影」というわけです。

 

無意識という言葉を使いましたが、もともとこの考え方はフロイドの精神分析で使われ始めた言葉です。

 

その後、心理学やカウンセリングなどでも広く使われるようになり、普通の会話の中でも使われるようになってきていますから、ご存じの方も多いのではないかと思います。

 

なぜ無意識のうちに相手に投影されるのかというと、その心の内容が自分の中にあると認めたくないものが対象になることが多いからです。

 

表だっては自分では気づいていないので、あたかも自分ではなく、相手の人が持っている心理状態であるかのように見えるのです。

 

それは投射する人の心の在り方を反映するわけですから、同じ状況に接していても人それぞれ違うように物事を見ていることになるわけです。

だから人それぞれに同じ物を見ても、その捉え方、感じ方が変わってくるわけですね。

 

精神分析では自分の認めたくないこころの状態を、無意識に閉じ込めてしまうと捉えますが、その多くは子ども時代からのあなたの両親などとの接し方に起源があると考えられます。

 

たとえば、あなたが社会に出てから何故か苦手意識を感じる上司は、あなたの権威主義的な父親との間の葛藤をその上司に対して投影しているのかも知れません。

 

そのような人は、権威を示す人をみると、子どもの頃に父親に対して抱いたのと同じ苦手意識を相手に感じてしまうわけです。

 

これはおもしろいもので、あなたが父親くらいの年齢になって同年配や年下の人に接したときでも、あなたが投影して相手を見ているなら、自分の方が萎縮して感じてしまうということも起きるのです。

 

「投影」しているということを理解すれば、相手を自分の側の見方で、ゆがめて見ていたことに気づけますから、簡単にはぬぐいきれなくても、苦手意識を抑えて客観的に相手を見る余裕も出てくるでしょう。

 

「相手は自分の心を反映している鏡である」という見方を普段から持っていれば、必要以上に苦手意識や過剰な反応を持たなくても済むようになります。

 

そしてこの知識は、もっと積極的に使おうと思うならあなた自身を知るための強力な武器にもなります。

 

それはこんな風に考えればいいでしょう。

 

あなたが、誰か苦手意識を感じる人に出会ったら、そのときの落ち着かない感じ、イライラ感、恐怖感、無力感といったものを押し込めないで、その存在を認めて感じてみることです。

 

そして、それが相手側の要因ではなく、あなたの側に原因があることに気づけたら、逆方向にあなた自身の抱えている心理を発見できるわけです。

 

その複雑さによっては、簡単には解決できないかも知れませんが、多くの場合気づくだけでも大きな発見になり、苦しい感情を緩和できるものとなるはずです。

 

わけもわからず、なにか苦手意識や脅えを感じるのではなく、何が原因なのかがわかったわけですから、何らかの対策もそこから見えてくるのです。

 

そしておもしろいのは、権威者と従う者という関係や、共依存などに見られるコントロールする側と無力さを感じる側といった2つの立場は、片方だけを取り込むのではなく、両方を自分の中に持っているという点です。

 

つまり、例えばあなたが権威的な父親に育てられてそれを嫌っていたとします。

 

そのときあなたは、自分が親になっても、「こんなことは自分の子どもにはしないぞ」と思っているかも知れませんが、ふと気がつくとあなた自身も子どもに権威的になっていることに気づくのです。

 

これは共依存と呼ばれる関係においても同じことが言えます。

 

共依存の関係もまた、親子代々引き継がれていくものであると言われるのは、コントロールする側とされる側、加害者と被害者の両方を、自分の中に取り込んで行くからだと言えるでしょう。

 

たとえ自分が投影していることに気がついても、場合によっては、なかなかその関係に決着を付けられないかも知れません。

 

その多くは、自分が親などに怨みの感情を抱いていたことに気づく場合です。

 

社会的な望ましさという観点から、自分は親を憎むような感情は持っていないと言い聞かせてしまい込んでいた場合ですね。

 

その場合は、まず自分が親を恨んでいるという感情を認めなければなりません。

そして、認めたらそれを許すという次のステップを踏まなければなりません。

 

どちらも、簡単とは限りませんが、ここで間違えて欲しくないのは、親が悪かったんだから仕返しをしてやるんだというようには、考えない方がいいでしょう。

 

それでは、いつまでも怨みの感情はなくならないし、毎回それを強化して行くことにもなります。

 

あなたも自分が親の立場にある人なら、忙しかったり、イライラしていたという原因で、子どもとは関係ない理由から、子どもを叱りつけたり傷つけてしまう可能性が在ることを認めるでしょう。

 

同様にあなたが親を恨みに思ったきっかけも、親があなたを憎んでそのように振る舞ったのではないかもしれないと気づくことができるはずです。

 

そして、理不尽な思いが残ったとしても、自分が相手を許すという決断をすることが大切です。

 

許すという決断は、必ずあなたにとんでもなく開放感とエネルギーを取り戻してくれるものです。

 

あなたの「投影」に気づくことは、大きなことから小さなことまで、あなたの人間関係に自由を取り戻す強力な武器となります。

 

人間関係において、理由のわからない相手を避けたい気持ちを感じたら、相手の中に見る鏡にあなたの心が写っていないか探してみるようにしてみましょう。

きっと新しい発見があるはずです。



◆嫌いな人とのつきあい方

嫌いな人というのは、どんな人でも存在するものです。

 

自分自身に対してだって、好きなときと嫌いなときがあるのですから、当然だとも言えますね。

 

一口に嫌いと言っても、細かく考えると、存在が気に入らないという場合と、自分にとって苦手な人に別れそうな気がします。

 

しかしどちらにしても、その人の存在で自分がOKでなくなるような気分にさせられることが、「嫌い」の原因なのでしょう。

 

自分の方が変わることで、その人への評価が変わって、結果として嫌いでなくなることもあります。

ですから、できればやたらと嫌いな人を作りまくらない方がいいでしょう(笑)

 

しかしそうはいっても、聖人君子でないわれわれは、「誰とでも平等につきあうのだ」とは言いきれないものです。

 

それに自分には嫌いな人などいないかのように振る舞うことは、どこか精神衛生上むりがあるように思えますね。

 

それならば、嫌いな人は「自分はこの人が嫌いだ」と素直に認めてしまう方がスッキリします。

 

おもしろいもので、いったん「嫌いだ」と宣言すれば、かえってその人のことが気にならなくなっていきます。

 

「嫌い」だと言い切ることは、その人を、あえてのけ者にしたり攻撃したりすることとは違います。

 

自分の中で、ただ「今の自分はその人が嫌いだ」ということを認めるだけです。

 

 

それを認めないでいると、嫌いな人のことというのは、よせばいいのに不必要にその人のことを思い出して、腹を立てては無駄なエネルギーを使いがちです。

 

こころの中で思い返して批判すれば、相手に何らかの効果があるように思ってそうしてしまうのでしょうが、その影響を受けてしまうのは、ほとんど自分だけだと思った方がいいでしょう。

 

その結果は自分だけがストレスをため込んで、無駄に疲れてしまうだけなのです。

 

とはいえ、他の人のうわさ話を聞いていると、「こんなひどい人がいるのか、扱うのが大変だろうな」と思い、関わりになりたくないものだ感じる人もいます。

 

ところが誰もが敬遠するような、自分の感情をぶつけてくる人というのは、原因がわかっている分、かえって扱いやすいともいえます。

 

このようなタイプは、だまって話を聞いてあげるだけでおさまる場合が多いからです。

 

その場合は、だまって話を聞いて「言葉の雑音」に惑わされないで、相手の本音を聞き取ることです。

 

言葉の雑音といったのは、誰もが自分特有の反応しやすい言葉を抱えて、雑音を自分で作り出しやすいという意味です。

 

右から左に通り過ぎるような抵抗のない言葉に混じって、聞いた途端に自分の中の何かが反応して、思わず自分も口をはさみたくなる言葉が登場します。

 

そのような言葉に反応して自分が巻き込まれてしまえば、相手の意味していることとは関係なく、あれこれ自分の中で会話を始めてしまいます。

 

いわゆる「こだわり」とか「信念」がからんでくるような言葉です。

 

そうなると、その言葉はもはや相手と共通の認識を持てるものでなくなって、私とあなたは別の世界の住人になってしまうのです。

 

雑音によって本来の意味は聞き取れず、お互いに自分のノイズが作りだした別の世界を思い描いたまま、しかし言葉としては同じものを使って会話し出すので、意思の疎通はほとんど不可能になってしまいます。

 

話を戻すと、たいていの場合、相手は話を聞いて欲しいだけなのです。

 

こちらから火に油を注ぐ様なことはしないことです。

もちろん雑音で自分の油に引火しない様にも注意しましょう。

 

 

ところで、好き嫌いにかかわらず、原則として「人を変えようとは思わないこと」です。

 

変わるかどうかは、その人の問題です。

 

変わらないのはその人なりに理由があるということだし、自分のやり方と違うからと言って「他人の方が変わるべきだ」と考えるのも無理があります。

 

相手を自分と同じ考えに変えてしまいたいという試みは、十中八,九無駄な努力に終わります。

 

さんざん時間とエネルギーを使った後に残るのは、疲れ果てた自分と自分の側のストレスばかりです。

 

「言うだけ言ってやったから、すっきりしたよ」と言えるのは、あなたの努力というよりも相手が矛を収めたおかげかも知れません。

 

「相手を自分と同じ考えに変えてしまいたい」と熱くなっているときには、相手と自分の立場を入れ替えてみたらどう思うかを想像してみましょう。

 

嫌いな相手から、自分が変われと言われたら、余計自分のやり方にしがみついて、素直に変わろうとはしないのではないですか。

 

ところで、いつも同じようなタイプの苦手な人がいると感じていますか?

 

そのような苦手で嫌いな人というのは、自分の側が変わらない限り、いつまでも存在します。

 

たとえ遠くに引っ越して知らない土地に移り住んでも、また新しい環境でそれに替わる嫌いな存在の人が現れることになります。

 

それはまさに嫌う原因になっているものを、自分自身が持っていることを証明しているのではないでしょうか。

 

「相手が悪いのだけれど、自分が変わってやったのだ」と考えるのではなく、自分の解放の為に自分が抱えている人を嫌う部分を変えるのだと考えて見ましょう。

 

「他人を変えよう」とする試みは割に合いません。必ずといっていいほど失敗します。

 

それに対して「自分を変える」ことは自分で出来ることであり、自分のストレスをなくし、その他の人間関係まで潤滑にしてくれる見返りの多い試みです。

 

「相手は子供なのだから、自分の方が折れてあげよう」ぐらいに考えて、自分の方を変えることが一番実りのある努力になると思います。

 

またそれを自分が実行すれば、素直に変えられた自分に対する信頼や自信がおまけに付いてきます。

 

好き嫌いというのは、案外自分の中でも揺れ動いているものです。

 

嫌いの度合いが高いときに、人や物に対して好き嫌いを決めてしまうと、その後はその「対象」と「嫌い」という言葉が結びついてしまいます。

 

素直に感じたらいまはそんなに嫌いでない気分だけど、レッテルに従ってあの人は「嫌いな人」なんだからと思うと、心して対処しないといけないと構えてしまうでしょう。

 

その結果、知らない人だったら何とも思わないことまで気に障ってしまうのです。

 

自分という存在も常に揺れ動いているものだという認識を持って、「いまここ」での素直な自分を感じ取れることが、余計なトラブルを作り出さないコツであるといえるでしょう。

 

怒りっぽい人や、落ち込みやすい人は、「いまここ」からすぐに離れて飛んで行ってしまう傾向を表しているのです。

 

自分とうまく付き合うだけで、嫌いな人は極力減らせるものです。

 

そして、そうなれば外の世界も今思っているよりも、ずっと住みやすい平和なものに見えて来るでしょう。

 



※以下は文字数制限で続編に続きます。
生きるヒント~人生を変えるコラム集ストレージ : 人間関係で悩むのが苦手な人、嫌いな人の存在ではないでしょうか?(続)



◆他人の欠点
◆他人の中に見る自分のこころ

◆他人の中に見る自分のこころ2





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